日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2016年04月05日
問題
*この問題は2004年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。
【 】内に示した観点から見て、他と性質の最も異なるものを、ひとつ選べ。
(1) 【「と」の用法】
- 今度彼女と結婚することになりました。
- うちのお兄ちゃんは弟とけんかばかりしている。
- 自動車が人とぶつかる事故はよく起こる。
-
来週、あこがれのAさんと食事をします。
(2) 【「可能文」の用法】
- 彼は100メートルを12秒で走れる。
- 私は記憶力が悪いので、一度に一つのことしか覚えられない。
- こんな不思議な味の料理はとても食べられない。
-
彼はフランス語もイタリア語も、もちろん英語も話せる。
(3) 【「~(さ)せられる」の用法】
- 今度の日本人人質事件では日本の外交のあり方を考えさせられた。
- 今日は休みだったのに、部長が急用があるというので無理やり会社に来させられた。
- 嫌いなものを食べさせられたなどという不平は、飢餓で苦しんでいる国の人からみれば、ぜいたくとしか言えないだろう。
- うちの母はきれい好きで、小さいころは毎日お風呂に入らせられて閉口した。
解答
(1) 4
(2) 3
(3) 1
問題解説
(1) 4 だけが共同行為を表す「と」。食事は一人でもできる。他は相互行為を表す「と」。
(2) 3 だけが状況可能の用法。他は能力可能の用法。
(3) 1 だけが「自発(自然と~してしまう)」の用法。他は「被害・迷惑」の用法