日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2015年11月10日
問題
*この問題は2007年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。
次の文章を読み、後の問に答えよ。
格助詞には「が、の、に、を、と、へ、より、から、まで、で」等があると言われているが、「が」は動作主・状態主を示すか、「~が欲しい」「~が~たい」などの文型を取って希望の対象を示す。
また、「の」は体言の二者関係という特殊な機能で、他とは別個に扱うべき助詞であろう。つまり、「の」は他の格助詞と異なり、(1)をつかさどる。「AのB」の形で、Bに対するさまざまな関係を示すのであるが、Bそのものだけでは漠然とした概念をAによって意味限定する。
問1) |
「水が欲しい」「お金がいる」などの「水が」「お金が」を指す文法用語として、「対象語」という術語を提唱した学者は誰か。
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問2) |
文章中の(1)に入る最も適当なものを選べ。
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問3) |
次の「体言+の+体言」の意味が、他と最も性質の異なるものはどれか。
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解答
問1)1
問2)3
問3)2
問題解説
問2) |
文脈から、連体修飾語を作る格助詞「の」である。 |
問3) |
2は所在を表す。他は、動作性の名詞について、その動作・作用・状態の主が後ろの名詞であることを表す。 |