日本語教師16年、フィリピン(カランバ)より | 日本語教師養成講座のアークアカデミー

日本語教師16年、フィリピン(カランバ)より

2024/11/26

pntc

初めまして。櫻井紀子です。私は、2008年にアークアカデミーの日本語教師養成講座を修了しました。

アークアカデミーで勉強している時は、いい学生ではありませんでした。教案作成でお世話になった先生には、ご迷惑をおかけしたと思います。そんな私が16年以上も日本語教師をしています。

2008年10月から東京にある日本語学校で日本語教師として働き始めました。それまでは、日本語教師という職業があることすら知りませんでした。海外で働きたいと漠然とした思いはあるものの、何をどうしたらいいのかわからない状態でした。大学院の恩師が「日本語教師なら海外で働ける。」と勧めてくれたのがきっかけです。

現在は、フィリピンにあるPhil Nippon Technical College(略称PNTC)で働いています。マニラから車で2時間くらいの場所にあります。中心地から離れています。ここは、ゆったりとした時間が流れています。校内から活気ある学生の声が聞こえます。空気もいいです。学生たちもフィリピン人の先生たちもアパートの近所の人たちも非常に人懐こくて親切です。フィリピン人は食べることが好きですから、いつもフィリピン料理やお菓子をいただきます。そして、食べながら、おしゃべりをして笑い合う時間が幸せです。

PNTCでは、0レベルから日本語を教えます。ひらがな・カタカナの書き方から指導が始まります。日本語を全く知らなかった学生達が「おはようございます」と声を掛けてくるようになります。そして、JLPT N4・N3合格を目指し、教師と学生は時に厳しく、時に笑いながら目標達成に励みます。

日本人日本語教師の仕事は、フィリピン人教師と共に、カリキュラムや授業の改善を行うことです。会話授業の指導も行います。どうすれば学生が混乱なく文法や語彙を習得できるか?効率的な指導法を考えています。もし、新しいことに挑戦したいという方がいれば、ぜひ一緒に働きましょう。PNTCの先生方は新しい提案を受け入れ、一緒に進めてくれます。失敗したら、そこから改善していけばいいという柔軟な器があります。先ずは、やってみること。学生のためになればいいのです。フィリピンの学生と一緒に楽しい時間を過ごしてみませんか。「負けても終わりじゃない。諦めたら終わりなんだ。」これは、PNTCのスローガンです。