日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
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総合問題
登録日
2004年06月17日
問題
次の文章を読んで、後の各問に答えよ。
音声学的な最小単位の( ① )は、厳密に言えば、誰でもまたいつでも全く同じ音として発音されているわけではない。物理的には必ず異なると言っても過言ではない。発音を行う各個人の音声器官の個人差や身体的・心理的条件なども一回一回の発音には影響してくるからである。このような不確実性にもかかわらずコミュニケーションが成立するのはなぜだろうか。それは、実際には聞き取る側からすると、細かい物理的な発音の差が問題なのではなく、意味・内容・感情などを伝えるために必要な違いにだけ注意が向けられているからである。④そのために一つの言語の中では、ある一定の数の音が一定の組織・体系に基づいて繰り返し使われているのである。このような「意味の区別に関係する音の最小単位を( ② )と呼び、( ① )とは区別する。( ① )の表記には国際音声記号(IPA)を使い、その概略的表記は( ③ )に入れて示すのが通例である。
(1) ①~③に入る適当なものをそれぞれ一つずつ選べ。
a. 音素 b. 音節 c. 単音 d. 拍 e. 異音
f. // g. [ ] h. 「 」 i. 【 】
(2) 下線部④について、日本語の音節数について述べた。正しいものを選べ。
1. | 日本語の音節数は英語や韓国語に比べて非常に多い。 |
2. | 日本語の音節数は英語や韓国語に比べて非常に少ない。 |
3. | 日本語の音節数は英語や韓国語とほぼ同数である。 |
4. | 日本語は拍という単位で発話する特殊な言語なので他の外国語と音節数を比べることはできない。 |
解答
(1) ① c ② a ③ g
(2) 2
問題解説
(1)特になし
(2)日本語の音節数は、100~110程度と言われており(学者によって数え方が異なる)、英語や韓国語と比較してその数は著しく少ない。