日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
言語習得・発達
登録日
2005年03月17日
問題
次の文章を読み、各問に答えよ。
中間言語(1972)とは、習得の段階に応じて変化していく第二言語学習者の言語体系を指し、母語とも目標言語とも異なった言語であるが、この語は(①)によって名づけられた。
中間言語は習得が進むにつれて目標言語に近づいていくが、ときには習得されたと思われる項目や規則が話者の緊張などによって再び元の状態に戻ったり、あるいは不完全なままで定着したりする場合がある。前者を(②)、後者を(③)と呼ぶ。
中間言語のいろいろな特徴をまとめると、学習者はそれぞれ目標言語の規則を単純化していると考えられる。中間言語は限られた知識を活用して大きな成果を生むように編み出される体系であると考えられ、この点から(④)化との類似性も指摘されている。
問1 ①に入る人物名を選べ。
1.コーダー 2.セリンカー 3.クラッシェン 4.ファガーソン
問2 ②に入る適当なものを選べ。
1.逆戻り 2.過剰縮小 3.スコープ 4.リミテッド
問3 ③に入る適当なものを選べ。
1.一体化 2.一般化 3.化石化 4.形骸化
問4 ④に入る適当なものを選べ。
1.ピジン 2.クレオール 3.セミリンガル 4.ネオダイアレクト
解答
問1 2
問2 1
問3 3
問4 1
問題解説
問2 「逆戻り」は「バックスライディング」ともいわれる。
問4 規則の単純化ということから、接触言語としてのピジンが最も適切。