日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語習得・発達

登録日

2006年05月31日

問題

次のそれぞれの問いに答えよ。

問1)

「先生、韓国のキムチ、食べる、できますか」「(キムチは毎日)食べじゃない」という初級の日本語学習者の会話について、最も関係が深いと思われる現象を選べ。

  1. 母語の干渉
  2. 語用論的転移
  3. 言語処理の方略
  4. コードスイッチング

問2)

オックスフォードは、学習者が第二言語を習得する過程において使用するさまざまな学習ストラテジーを分類したが、メタ認知ストラテジーに相当するものはどれか。

  1. レベルの高い学習者や母語話者との交流で学習を促進させる。
  2. 新しい文型を母語と比較して分析したり、意味を推測したりする。
  3. 関連する語彙をグループ化したり、語呂合わせで覚えたりする。
  4. 目標と計画を明確化したり、自分の発話が正しいかチェックしたりする。
     

 

解答

問1) 3
問2) 4

問題解説

問1)

学習者が学習初期の段階で、まだ目標言語の習得が不十分であるとき、決まった言語形式を付加することで、その機能を果たそうとする方略のことである。これを付加のストラテジーという。会話例は、その典型である。

問2)

学習ストラテジーは、直接ストラテジー(記憶・認知・補償)と間接ストラテジー(メタ認知・情意・社会)に分けられる。メタ認知ストラテジーは、学習全体を支える方略で、特に学習計画・評価に関する方略である。

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