日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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総合問題

登録日

2014年09月16日

問題

*この問題は2005年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。

次のそれぞれの記述と最も関係の深いキーワードをそれぞれ選べ。

問1)

バンデュラが社会学習理論を提唱するうえで中心に置いた学習で、自ら直接に経験したり、外部からの強化を受けたりしなくても、その行動型を習得する学習をいう。言語的あるいは映像的に表現された行動も対象となり、広範に学習される。

  1. 潜在学習
  2. バズ学習
  3. 発見学習
  4. 観察学習

問2)

人間関係や情緒的問題を抱える留学生については、同じ境遇の学生同士でのグループワークが効果的であるが、特に留学生と同じ母語を使用する、もしくは同じ文化圏出身の学生による相談が効果的である。

  1. 認知カウンセリング 
  2. ピア・カウンセリング
  3. カルチャー・アシミレーター  
  4. 社会的スキル・トレーニング

問3)

第二言語を習得する際、移民などのように第一言語の文化や価値が損なわれるような形で第二言語を身につけると、心理面などに悪影響が出ることがある。

  1. 認知・学習言語能力
  2. 基本的対人伝達能力
  3. 加算的バイリンガリズム
  4. 減算的バイリンガリズム

問4)

人間は言語使用場面において、相手との適切な人間関係を維持するために、言語の丁寧さの度合いを無意識のうちに変化させるという操作を行っている。

  1. 情意ストラテジー
  2. 社会的ストラテジー
  3. ポライトネス・ストラテジー
  4. コミュニケーション・ストラテジー

 

解答

問1) 4
問2) 2
問3) 4
問4) 3

問題解説

問1)

この観察学習は他者(モデル)を観察するだけで習得することから、モデリングともいう。

問2)

このピア(peer)とは「同等の、対等の、仲間」という意味。

問3)

減算的バイリンガリズムとは、第二言語が母語を侵食するために、話者のアイデンティティを奪ってしまうことであり、移民のような場合、話者は自分がどこに属するかに混乱をきたし、苦しむことになりやすい。

問4)

ブラウンとレヴィンソンの研究で知られる「ポライトネス・ストラテジー」のことである。

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