日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
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日本語教育の歴史と現状
登録日
2005年06月02日
問題
次の文章は「日本留学試験」についての記述である。読んで、問に答えよ。
日本の大学(学部)等に入学を希望する者について、日本語力および基礎学力の評価を行う目的で2002年より開始された試験が日本留学試験である。
日本留学試験の試験科目は、日本語、理科(物理・化学・生物)、総合科目および数学だが、(1)。また、出題言語は、日本語と英語があり、出願時に選択できる(ただし、日本語科目の出題言語は日本語のみ)。
これまで、日本語能力試験と(2)の結果をもって日本の大学入学への学力の測定が行われていたが、この日本留学試験の開始をもって(2)は廃止となった。また、大学等が入学選考の基準として英語学力評価が必要とされる場合には(3)も受験することになる。
日本留学試験と日本語能力試験の差異はたくさんある。まず、試験実施が6月と11月の年2回行われ、試験結果は複数回有効になったことが挙げられる。また測定される日本語力もアカデミック・ジャパニーズと日本語によるコミュニケーション能力の部分に焦点が当てられ、評価も(4)。
日本語領域に関しては、重箱の隅をつつくような問題はなくなり、多くの日本語学校関係者からは比較的好意的に迎え入れられているようだ。
問 文章中(1)~(4)に入る適当なものを選べ。
(1) 1. それぞれ入学希望の大学が指定する受験科目を選択して受験する。
2. 大学への入学を希望する者は、日本語科目を受験しなければならない。
3. 理系学部へ進学希望の者は、日本語科目については受験が免除される。
4. 文系学部へ進学希望の者は、総合科目を受験しなければならない。
(2) 1. 大学入学資格検定試験
2. 私費留学生統一試験
3. 外国人学力総合検定試験
4. 日本英語検定試験
(3) 1. TOEIC
2. JETRO
3. TOEFL
4. ACTFL
(4) 1. 1級と2級の2段階となった。
2. 1級から5級の5段階となった。
3. 合格と不合格の判定だけとなった。
4. レベル分けなく、結果を通知することとなった。
解答
(1) 1
(2) 2
(3) 3
(4) 4
問題解説
(3)
- TOEIC:Test of English for International Communication
- 国際ビジネスなどのためのコミュニケーション能力を判定する英語テスト。
- JETRO:Japan External Trade Organization
- 日本貿易振興会。独自にビジネス日本語能力試験を行っている。
- TOEFL:Testing of English as a Foreign Language
- 英語圏の大学、大学院への入学を希望する外国人のための英語学力共通テスト。
- ACTFL:American Council on the Teaching of Foreign Languages
- アメリカ外国語教育協会。OPI(Oral Proficiency Interview)という面接法による外国語口頭能力測定試験を行っている。