日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語理解の過程

登録日

2007年08月29日

問題

次の文章を読み、(1)~(5)に入る適当なものをそれぞれ選べ。

教授活動の原理、原則の背景として、言語教育の世界はこれまで多くの心理学の成果を積極的に取り入れてきた。
消化腺の研究で第1回ノーベル医学賞を受賞したパブロフ(Pavlov)の、刺激によって誘発される(1)を古典的条件づけという。それに対して、行動の多くは刺激によって引き起こされるというよりも自発的に生じるとしてスキナー(Skinner)は、このような条件づけを(2)型の反応として重視した。
その後、シャンク(Schank)らは、日常的に決まりきった行動や出来事の系列についての知識を(3)と名づけた。意図的に、部分的に抜いておいた台本を再生させると、被験者は復元して再生することがわかった。
ミンスキー(Minsky)は、人間が三次元的に見て、たとえば見えない机の脚を補って「見る」こと、逆に一部しか見えない品物を具体的に理解するときの知識を利用した認知過程を、コンピュータの画像処理になぞらえて、人間には理解のための(4)が備わっていると考えた。(3)も(4)も概念は似ており、(5)効果とも考えられる。

 

(1):1.認知 2.反射3.行動 4.無条件
(2):1.オペラント2.レスポンデルト3.レスポンス4.サイコロジカル
(3):1.トピック2.リサイクル3.ユニット4.スクリプト
(4):1.スキーマ2.フレーム3.マクロ4.ビットマップ
(5):1.文脈2.談話3.構文4.文章

解答

(1)2
(2)1
(3)4
(4)2
(5)1

問題解説

(1)「刺激―反射」からレスポンデント型ともいう。
(2)スキナーは「刺激―主体―反応」という関係をオペラント型として(1)と区別した。
(3)スクリプトとは台本のこと
(5)なんらかの背景知識に当てはめて認識していく過程を指す。

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