日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2012年04月17日
問題
次の文章を読み,下の問いに答えよ。
「(ら)れる」を用いた日本語の受動文は,その構文的特徴から,大きく直接受動文と間接受動文に分類される。直接受動文は構文的に対応する能動文を持つ受動文であり,間接受動文は対応する能動文を持たない受動文である。間接受動文には,主語で表される人物が迷惑を被ったという意味があるが,直接受動文は(ア)。
間接受動文は,構文的な面で「(さ)せる」を用いた使役文と似たところがある。また,補助動詞(イ)を用いた文は,使役文的な性格と受動文的な性格を有する。
問1) | 文章中の(ア)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
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問2) | 文章中の(イ)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。 |
問3) | 文章中の下線部の説明として不適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
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解答
問1) 4
問2) 4
問3) 1
問題解説
問1) | 「私は先生にほめられた」のように,動詞によって迷惑の意味を持たない場合がある。 |
問2) | 「友達に写真を撮ってもらう」のように,補助動詞「(て)もらう」は,他人に行為をさせる(使役文的)意と他人の行為によって自らが利益を受ける(受動文的)意の両面を有する。 |
問3) | 1. 「他動詞から作ることができない」→(例)父は母に玄関のカギをかけられた。 |