日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語と社会の関係

登録日

2009年01月27日

問題

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

異なる言語を話す人々が接触するとき、さまざまな方法で意思疎通を図ろうとし、互いの言語が混合し、新たな言語が生まれる場合がある。その初期の段階の言語を(1)という。
フィリピンでは多数の言語があり、地方によって異なる言語が用いられている。現在はマニラ周辺で話されてきた言語である(2)を基にしたフィリピノ語と英語が公用語とされている。フィリピンの大統領は何語で演説するかがしばしば話題になる。英語が教養や地位を表す言語であり、フィリピノ語などの土着の言語が民族意識を表す言語であると言われる。

 

問1文章中の(1)に入る最も適当なものを選べ。
 1. ピジン2. ジャーゴン3. クレオール4. リンガフランカ
     
問2文章中の(2)に入る最も適当なものを選べ。
 1. マレー語2. シンハラ語3. タガログ語4. タミール語
     
問3文章中の下線部について、ファガ―ソンの提唱した用語はどれか。
 1. ディアスポラ
 2. ダイグロシア
 3. バイリンガリズム
 4. ダブル・リミテッド

解答

問1. 1
問2. 3
問3. 2

問題解説

問1

ピジンとは、異言語間のコミュニケーションに際して生まれた接触言語のこと。

問2

フィリピン共和国は、1962年にマニラ周辺で用いられているタガログ語を母体として、これに頻度の高い英語、スペイン語、その他のフィリピン諸語の語彙を加えて公用語(フィリピノ語)とした。

問3

ファガーソンの提唱。ダイグロシアとは、二つの変種が社会的に別個の機能を持ち、共存していること。

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