日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2012年07月17日
問題
次の格助詞に関する文章を読み,下の問いに答えよ。
助詞の「を」は目的語を表すと簡単に言ってしまう場合があるが,もし「を」が目的語を表すとするなら「商店街を歩く」の「商店街」は目的語ということになってしまう。
また,目的語は「を」で表されるとすれば「飼い犬が主人にかみついた」の「主人」は目的語でないことになってしまう。
「商店街を歩く」のような「を」の使い方は,ある動詞のタイプにしか見られないことが分かる。これらの動詞は一般に(ア)と呼ばれる。
さらに,「を」は必ずしも行為や作用の対象とは限らず,(イ)などの結果を表す場合や,「一位を争う」「優勝を狙う」のような目標を意味する例もみられる。
問1) |
文章中の下線部の動詞の組み合わせとして,最も適当なものを,次の1.~4.の中から一つ選べ。
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問2) |
文章中の(ア)に入れるのに最も適当なものを,次の1.~4.の中から一つ選べ。
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問3) |
文章中の(イ)に入れるのに最も適当なものを,次の1.~4.の中から一つ選べ。
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解答
問1) 2
問2) 1
問3) 3
問題解説
問1) 移動の場所を示す「を」。「~を出る」は出発点・起点を表す。
問2) 他に「走る」「泳ぐ」なども移動動詞である。
問3) 「水」に熱を加えた結果「湯」になる。