日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語と社会の関係

登録日

2013年03月26日

問題

次の文章を読み,下の問いに答えよ。

文化庁では,国語施策の参考にするため,毎年「国語に関する世論調査」を行っている。『平成21年度 国語に関する世論調査』では,「A常用漢字表」を初めとして,漢字に関する意識などが調査されている。

今回の調査結果と前回(平成16年度調査)とを比較すると,「漢字の使い方については余り自信がない」と答えた人は13%減少,「漢字の使い方にはかなり自信がある」と答えた人は5%増加と,漢字に自信がある人が増えたことが読みとれる。

一方で,「『常用漢字表』というものがあることを知っていたか。」という問に対して,「知らなかった」と答えた人が (ア) にも達しており,平成18年度調査よりも「知っていた」とする人が増えてはいるものの,「常用漢字表」の存在は意外に浸透していない。

平成22年11月に告示された新しい「常用漢字表」では,新たに (イ) 字が追加されたが,これらの追加漢字に対する印象について,「読みにくいので,仮名書きが望ましい」という回答が10%を超えていたのは, (ウ) などであった。

問1)

文章中の下線部A「常用漢字表」について述べたもののうち,最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。

  1. 従前の「常用漢字表」は「日常使用する漢字の範囲」を示したものだが,新しい「常用漢字表」は「漢字使用の目安」を示すものとなった。
  2. 新しい「常用漢字表」では,都道府県名に用いる漢字を初めとして,固有名詞全般についても対象としている。
  3. 新旧の「常用漢字表」はともに,過去の著作や文書における漢字使用を否定するものではない。
  4. 「常用漢字表」の改定に伴い,人名用漢字別表に挙げられている漢字も増えた。
     

問2)

文章中の (ア) に入れるのに,最も適当なものを次の1~4の中から一つ選べ。

1. 15%     2. 25%     3. 40%     4. 60%
 

問3)

文章中の (イ) に入れるのに,最も適当なものを次の1~4の中から一つ選べ。

1. 95     2. 129     3. 163     4. 196
 

問4)

文章中の (ウ) に入れるのに,最も適当なものを次の1~4の中から一つ選べ。

1. 語     2. 臓     3. 曖昧     4.

解答

問1) 3
問2) 3
問3) 4
問4) 1

問題解説

問1)

4.「人名用漢字別表」は129字削除,5字追加で,トータル124字減っている。

問2)

知らないと答えた人が40.6%

問4)

1. 「語彙」は14.3%の人が「仮名書きが望ましい」と回答しており,最多数。

 

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