日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語教育法・実技(実習)

登録日

2014年08月05日

問題

*この問題は2006年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。

 

次のそれぞれの問いに答えよ。

問1)

教師が、指名した学習者が「わかりません」とも言わずに何も答えないことに待ちきれず、次の学習者を指名した。これについて、オペラント条件付けの原理からの説明として、最も適当なものを選べ。

  1. 教師のとった行動が、学習者に無力感を獲得させることになる。
  2. 黙っていることが報酬となって、その行動を強化させることになる。
  3. 指名されても答えなくてもよいというブロッキング現象を成立させることになる。
  4. 指名されても何も答えられなかったことから、次から自発的に反応することになる。

 

問2)

ロスコフは、教師の質問の種類によって、同じ教科書を使っていても学習者が学習する知識が異なってくることを指摘した。これは例えば、あるクラスで、教師が人名についての質問を多くすると、そのクラスの学習者は教科書全体を人名に注意して読むようになるというような現象である。このような効果のことを何というか。

  1. 扇効果
  2. 転移適切性効果
  3. 全般的注意喚起効果
  4. 間接プライミング効果

 

解答

問1) 2
問2) 3

問題解説

問1)

このときの教師は、学習者が指名されても答えられないという嫌悪的な事態を終了させることで、学習者に一種の報酬を与えている。従って、黙っているという学習者の行動はその報酬により強化されることになる。

問2)

教科書や授業の中に質問を挿入することは、重要な事項を確実に符号化させるために有効とされる。

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