用語名

発話行為・発話内行為・発話媒介行為

はつわこうい・はつわないこうい・はつわばいかいこうい

用語詳細

言語行為の三つのレベル
 オースティンは,発話行為を次のように3つに区分しました。

①発話(語)行為(locutionary act)とは,何らかの言語表現を発する行為。
②発話(語)内行為(illocutionary act)とは,発話行為を介して意図を遂行する行為。
③発話(語)媒介行為(perlocutionary act)とは,発話内行為を介して聞き手にある効力を及ぼす行為。

 例を挙げて考えましょう。
「 これ以上飲むと明日起きられないぞ。」
(明日遅刻するからこれ以上お酒を飲まないように。)・・・言葉の裏にある意図、真意

①話し手が口に出す(音声を発する)ことが「発話(語)行為」です。
②この文の「発話(語)内行為」は話者の話された言葉の裏にある意図、真意のこと。この場合は「警告」です。
③聞き手が「そうだな,今夜はこれぐらいでやめておこう」と酒を飲むのをやめることになるのが「発話(語)媒介行為
です。「酒を飲むのをやめた」ことが「発話媒介効果」となります。
 

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