用語名

文型

ぶんけい

用語詳細

文型とは、文の構造の面や話し手の表現意図の面から文を分類したときの各類型である。例えば、「これは本です」と言う文は「〜は〜です」という文型として取り出せる。〜の個所に他の言葉を入れ替えても文の型は変わらない。文型は観点の違いによってさまざまな基準から類別されうる。例えば、「〜は〜です」「〜を〜する」のような文の構造に関する文型と、「〜するだろう」「〜てほしい」のような表現意図に関する文型に分けられる。後者の文型には疑問、意思、要求などいろいろなものが含まれるが、通常は文末の要素による分類がなされるので、文末文型といわれることもある。初級では、当然のことながら基本的な文型から入って学習していくが、中級では、話し手の意図や複雑なニュアンスを伝えるための文末文型や、構文的にも複雑な複文文型を学習することが多くなる。現在、初級の教科書に盛り込むべき文型はおおよそ決まっており、提出の仕方に多少違いはあっても、文型の取り上げ方はほぼ同じといえる。

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