用語名

母語の獲得

ぼごのかくとく

用語詳細

幼児は生まれたときからある言語が使用されている環境の中で育てられるが、幼児の母語習得にはいくつかの発達段階が見られる。生後数カ月はまだ言葉にならない「アブアブ」というような音(喃語、babbling)を発するだけである。生後1 年から1 年半くらいになると、意味のある一つの単語をいうようになり、この時期を「一語期」と呼んでいる。さらに生後2年くらいまでに「二語期」といわれる段階に達し、次に「あやちゃん、ケーキたべる」のような「電報文」と呼ばれる段階がくる。3歳くらいまでには語彙数も数百語になり、発音も大人の言葉に近いものになっている。
こうした母語の獲得の過程はどの言語にも共通のもので、子供には言語獲得のための資質が備わっており、またこうした言語の獲得は遺伝的に伝承されるものではなく、その言語が使われている環境によってなされると考えられている。

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