用語名

ボランティア(volunteer)

ぼらんてぃあ

用語詳細

ボランティアとは本来「有志の、志願者、篤志活動家」という意味あいのことば。自発的な意志、申し出に基づいて、無報酬で行われる社会的な援助活動をいう。日本語ボランティアの歴史は、戦後すぐに始まった識字学級(識字とは、文字を読めるようになることの意)までさかのぼる。日本の植民地支配により文字の読み書きを学ぶ機会を奪われたアジアの人々、とりわけ在日韓国・朝鮮の人々が多く住む地域では今も活発な活動を行っている。また、1970 年代からのインドシナ難民を対象とする日本語ボランティアの活動も記憶にとどめるべきであろう。
1990 年の入管法改正以後、中南米からの日系人が激増しそれにともない日本語ボランティアも広がりを見せた。各種のボランティア活動そのものが阪神大震災以来、社会的な評価を受けるようになり、それが日本語教育の世界においても大きな影響をもたらした。全国各地に国際交流協会が設立されボランティアに対する行政の支援もシステム化されつつある。伝統とノウハウの乏しいボランティア団体相互、あるいは団体と行政、団体と学習者のネットワーク作りが進んでいる。

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