用語名

山本有三

やまもとゆうぞう

用語詳細

1887 − 1974。劇作家・小説家。代表作に『真実一路』『路傍の石』などがある。1938年に刊行された『戦争と二人の婦人』において、当時一般向け書物の常識であったふりがなを一切使わず、さらに後書きで、「いったん書いた文章の横に、もう一つ別の文字をならべて書かなければならないということは国語として名誉のことでしょうか」と述べ、その解決のためには漢字かふりがなのどちらかを廃止するしかないが、漢字よりふりがなの廃止のほうが容易であるとして「ふりがな廃止論」を展開した。この論は当時の知識人に支持され、ふりがなの使用がその後公的に徐々に制限されていくきっかけとなった。戦後は三鷹国語研究所を創設、国語国字問題に取り組み、1947 年から1953年まで、参議院議員をつとめた。

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