用語名

ヲ格めあて

をかくめあて

用語詳細

文中のある成分が、ヲ格名詞句に対して意味を持ち働きかけること。「洋平が一郎をしかる」の「しかる」は「ヲ格めあて」に働いており、「一郎が洋平にしかられる」の「しかられる」は「ガ格めあて」に働いている。この二文は同じ事態を表しており、同一の真偽関係にあるという。ところが、「洋平が一郎をわざとしかる」と「一郎が洋平にわざとしかられる」は同値の事態を表すものではなくなっている。これは、挿入した副詞「わざと」がどちらの文でも等しく「ガ格めあて」に働いているからである。客観的な事実は同じでもそれを意図する主体が違うのである。

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