用語名

オーラル・メソッド(Oral Method)

おーらる・めそっど

用語詳細

オーラル・メソッドとは、口頭練習を中心とした教授法を意味するが、特に、イギリスの言語学者パーマー(Harold E. Palmer 1877 − 1949)の教授法を指すことが多い。ソシュールの言語観の影響を受けたパーマーは、言語を第一義的なものと第二義的なものに分け、外国語学習においてはこれら両面の学習が行われて初めて習得されるものとした。パーマーの考え方は語学教育の10 原則としてまとめられているが、その主な特徴として①授業は口頭練習に重きを置き、読み書きの技術は二義的なものである ②母語による解説や翻訳は最小限度にとどめ、文法は例文を多くして帰納的に理解させる、などがあげられる。具体的な授業では、伝達能力をつけるための口頭練習として五段階が考えられ、それぞれの段階での練習の後、まとめとして定型会話を行う。

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