用語名

造語

ぞうご

用語詳細

ある意味を表す語を新しく造ることであり、その方法を「造語法」という。これは「語根創造」と「既存の語彙資料の利用」に大別される。前者は、全くの新語を造ることで、日本語は音象徴語がその典型とされる。後者は、現存する語を再利用することで、「合成」「混交」「借用」「縮約」「文字による方法」「逆成」の六種がある。このうち「合成」による造語が種類も多く、構造も複雑である。

具体的には、
①合成:二つ以上の語の要素を合わせて一語を作る方法。「花見酒」「痛がる」など。
②混淆:二つの語の前半部と後半部を組み合わせて、新しい語を造る。ゴリラ+クジラ→ゴジラなど。
③借用:(1)外部借用-外来成分を借りる方法。外来語はその代表といえる。(2)内部借用-地域方言が共通語化すること。「しんどい」「うざったい」など。
④縮約:語形を短縮する方法。アルバイト→バイトなど。
⑤文字による方法:イニシャルによる方法(ATMなど)。文字の構成要素に分解して作る方法(ロハ[ただ、無料])など。
⑥逆成:日本語では例はないが、英語の動詞 edit(編集する) はその例で、フランス語からの借用語 editeur(編集発行者)から末尾の派生語尾を取り除いて作ったもの。つまり、本来派生語ではない語の語末をあたかも派生接辞のように考え、その語尾を切り離して新しい語を作りだす方法。 

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