用語名

談話標識

だんわひょうしき

用語詳細

話し言葉の進行において、発話を相互に関係づけ、談話内の境界を示し、談話の流れを決めたり、発話内容の意味付けを行ったりする働きをする「会話の合図」あるいは「場面の手がかり」を談話標識という。
日本語の談話標識には、「でも・だけど・だから」といった接続表現、「ね・よ」といった終助詞、「ねえ」といった感嘆詞などが含まれる。これらは、従来の文法論の範疇を超えたことばの語用論的意味・機能を示しており、たとえば「でも・だけど」は反論・会話の開始・発言権の要求・話者のポイント・話題転換などを示し、「だから」は前述の内容の補足的説明・前述の内容が当然であるためしかたなく説明を始めることなどを示す。
また、会話の流れにおいて、途切れ・沈黙などが起こると、コミュニケーション上の異変と感じられるため、「あの・ええと・ええ」などのフィラーがしばしば用いられる。これらも狭義の談話標識と言える。

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