用語名

テ形/テ形の用法

てけい/てけいのようほう

用語詳細

用言の連用形に接続助詞「て」が続いた語形を「テ形」と呼ぶ。テ形はそれ自体で、特定の表現意図を表すものではない。しかし、一定の文脈のもとに以下のような特定の表現意図を持つことがある。
(1)動作・作用の順序を表す。
 ・デパートで買物をして、家に帰った。
(2)原因・理由を表す。
 ・熱を出して学校を休んだ。
(3)並列(同類の事柄を並べる)を表す。
 ・彼女の髪は、黒くて長い。
(4)対比(対照的な事柄を並べる)を表す。
 ・井戸水は、夏は冷たくて、冬は温かい。
(5)手段・方法を表す。
 ・仮病をつかって、学校を休んだ。
(6)付帯状況・並行動作(ある動作を持続したまま、次の動作・事態が進行する)。
 ・彼は、ただ黙って座っていた。
(7)逆接(前後の事態が順当な関係にないこと。「のに」などに置き換えが可能)。
 ・彼は知っていて教えてくれない。
(8)譲歩・限定(ある状態を受け入れる限度を表す。「ても」などに置き換えられる)。
 ・高くて一万円くらいだろう。
(9)起点(時間、距離などの経過を述べる際の基準となる最初の点を表す)。
 ・結婚して十年になる。
(10)様態(主に「〜て見える」などの形で、その時の様子、印象などを述べる)。
 ・あの人は老けて見える。

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