用語名

日本の美意識・理念「あはれ」と「をかし」

にほんのびいしき・りねん「あはれ」と「をかし」

用語詳細

長谷章久は『源氏物語』には「あはれ」102 語、「もののあはれ」12 箇所が使われていると指摘した。「なにかしみじみとした情緒」を表したいときに「あはれ」ということばを用いた。野分のあとのそこはかとない寂しさなどを表現する際に「あはれ」を用いたということは、四季によって気候が変わり日常の生活も季節に合わせていた日本人独特の理念といえよう。現代では「あはれ」の意味合いはかなり変化しているが、平安時代の理念を「をかし」とともに担っていた。「をかし」は『源氏物語』(紫式部)よりも『枕草子』(清少納言11 世紀初頭?)に多く用いられていて「意表をつく面白さ、軽やかな趣」を表現していた。

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