用語名

日本の文学と漢語

にほんのぶんがくとかんご

用語詳細

日本人は漢字から平仮名や片仮名を創りだし、平仮名で日本人の叙情を表現できるようになり、和歌文学、日記文学、物語などを送り出した。『古今和歌集』(913)『土佐日記』(935)『源氏物語』(11C)など。13 世紀には「漢文」と「和文」をミックスさせた『平家物語』のような和漢混淆文が誕生した。また、印刷機の普及していなかった当時の手書きで書き写す「写本」の文字の美しさは芸術の域に達している。仮名文字を獲得したしたことにより日本人の心を自由に表現できるようになったことは見逃せないが、中国語の漢字の影響は多大であった。『万葉集』は和語のみで歌われているが、『源氏物語』には漢語が5% 用いられている。11 世紀にはすでに借用語を用いずに日本語の表現をすることは不可能になっていたことを示している。

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