用語名

日本文学の初期

にほんぶんがくのしょき

用語詳細

異文化が影響を及ぼした分野として文学も見逃せない。文字を持たなかった古い時代の日本人は渡来人から中国語を習い、中国語で歴史書を書いた。『古事記』(712)や、『日本書紀』(720)であり、この文体がいわゆる漢文体である。漢文体は公の記録などの表現として、読み下し調などさまざまにアレンジされながらも脈々と続いてきた。中国語を表記するための文字である漢字が日本に定着し始め、基本的に漢字の発音を借りて日本語の発音通りに日本語の構文にのせて心情を歌い上げたものが『万葉集』(8 世紀中頃完成)で、天皇から民までの約四千五百種の歌を収めている。

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