用語名
あいまい性
あいまいせい
用語詳細
一つの語や文が二種類以上の解釈を持っているとき、その語や文は、「あいまいである」という。あいまい性には以下の二種類があり、あいまい性を含んだ文をあいまい文という。
(1)語彙的あいまい性
「そこに穴があいている」という文において、「そこ」が「底」と「その場所」という意味の両方に解釈できるように、語そのものが同音異義語などであるために二つ以上の意味にとれるとき、「語彙的あいまい性」を含んでいるという。
(2)構造的あいまい性
「四角い風呂のふた」という表現の意味を考えるとき、同音異義語は含まれていないので、語彙的には一つの意味しか表さないはずだが、「四角い」という語が「風呂」を修飾するのか、「ふた」を修飾するのかがあいまいなために二通りの解釈が可能である。修飾語と被修飾語がどのようにつながっているのか(構造的つながり方)をみてみると①[[形容詞+名詞]+名詞] ②[形容詞+[名詞+名詞]]の二通りのつながり方が存在することがわかる。このように文の構造によって複数の意味が出てくるとき、その文は「構造的あいまい性」を含んでいるという。
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