用語名

回避的儀礼

かいひてきぎれい

用語詳細

アメリカの社会学者ゴフマンは、現代社会における人々の対面的コミュニケーションを解く鍵として、このフェースという概念を挙げた。ゴフマンは、対面的なやり取りの中で、自分と相手がそれぞれに想定し、相互に認知し合う、自己についての肯定的なイメージ、つまり「他人に対して保ちたいと思っている自分の姿(面子)」をフェースと名付けたのである。そして、相手のフェースを尊重し配慮する方法を、「~しない」という否定形で既定される「回避的儀礼(avoidance ritual)」と、「~してよい」と肯定形で既定される「提示的儀礼(presentational ritual)」の二つの方向性を持つと定義した。

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