用語名

継承語・継承語教育

けいしょうご・けいしょうごきょういく

用語詳細

継承語とは Heritage Language の訳語。
移民,難民あるいは職業等なんらかの理由で言語環境が異なる社会に移動した場合に,新たな言語への対応(教育)が必要なことは言うまでもない。国際結婚でも同様な場面は生じるであろう。そうした環境で,子どもが生まれれば,子供は周囲で使われる言語(現地語)を母語として身に着ける可能性が高い。場合によっては家庭内での言語(継承語?)と家庭外での言語が異なるような事態になるかもしれない。バイリンガルとして成長する可能性もある。
さて,現地語を母語として成長すると仮定したとき,継承語(親の母語)の習得にいかに取り組むかという問題がある。
継承語教育(継承語学習)の目的は,1.両親及び親戚とのコミュニケーション,2.ヘリテイジ文化の保持・活性化,3.自らのルーツへのプライドの保持などが考えられる。
日本語の場合には,南米や北米で日系人が継承語としての日本語教育を展開している。逆に1990年以後,定住者ビザで移住してきた日系ブラジル人などは母語のポルトガル語をその子弟に継承させるべく努力している。

検索インデックス


検索カテゴリー

言語と社会の関係

アークアカデミー 日本語教員試験 対策講座