用語名
アーミー・メソッド(Army Method)
あーみー・めそっど
用語詳細
第二次世界大戦が勃発し、アメリカは情報収集のために日本語ができる人を必要としていた。そのため、米国軍に語学学校が設置された。ここで採られた教授法がASTP(ArmySpecialized Training Program)、別名アーミー・メソッドと呼ばれるものである。授業は日本語と英語の構造の違いを講義する主任教官と、主任教官の指示に沿って口頭練習を行うインフォーマントと呼ばれる教師とのチームで行われた。インフォーマントとはもともと情報提供者の意味で、モデルとしての発話を示す者のことだ。インフォーマントは日系人が務めた。モデルが提出された後、反復練習を行うのが特徴である。この教授法は戦後、ミシガン大学のフリーズによってオーディオ・リンガル・メソッドとしてまとめられていく。アーミー・メソッドによって日本語を学んだ者の中には、その後、日本文学研究者となったサイデンスティッカーやドナルド・キーンがいた。なお、日本語以外にドイツ語、イタリア語などもこの教授法で教えられていた。
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