用語名
在日ブラジル人
ざいにちぶらじるしん
用語詳細
日本人のブラジルへの移民は1908 年に始まり、戦争で途絶するまでに約19 万人が移住した。第1回芥川賞を受賞した石川達三『蒼茫』はこれを描いたものである。
彼らは戦後日系ブラジル人としての市民権を得たが、1990 年の入管法改正後、その二世、三世が大量に日本で就労するようになった。これは、バブル経済における労働者不足を補う手段として考えられた。日本の在留資格に「日本人の配偶者等」となっていることを拡大解釈して,日系3世までの南米人を就労資格を問わない「定住者」として受け入れ始めたのである。
ブラジル人、ペルー人の在留者数は、1990 年の約6 万7000 人から2007 年には36 万人以上に増加し、群馬県大泉町などでは人口の過半数を占める勢いになった。
その後,リーマンショックの影響などからブラジル等へ帰国する人も増えて、2010 年には諸要因により約23 万人にまで減少している。
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