用語名
識字教育
しきじきょういく
用語詳細
「識字」とは literacy リテラシーの訳語。文字を読み書きできること,その能力をいう。
ユネスコでは「日常生活で用いられる簡単で短い文章を理解して読み書きできる」状態を識字と呼んでいる。
近代言語学では言語を第一義的に音声言語と定義し,文字言語は音声言語を文字化したものととらえる。しかしながら現代社会においては識字能力は最も基本的な教養の一つで,生活のさまざまな場面で必要になる能力として初等教育で指導される。
約50年前の1970年には,世界の非識字率は40%近かった。2015年にはそれが15%程度に減少している。特に開発途上国での初等教育の普及の効果である。
日本では義務教育が普及して久しいが,それでも一部では夜間中学で識字教育が行われている。増加している外国人には識字教育が必要な場合が多いだろう。
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