用語名

辞書(レキシコン)(mental lexicon)

じしょ(れきしこん)

用語詳細

心的辞書、心内辞書ともいう。母語でも第二言語でも、単語情報に関する記憶や知識はばらばらに貯蔵されているわけではない。それらは単語内、単語間で関連づけられ、音・意味・文法形式の三つからなる特徴の集合(素性の束)として、心的辞書もしくは語彙記憶と呼ばれるまとまりに保存される。なお、生成文法の最新理論である「極小主義モデル」では、「言語知識」と「言語運用」の二つのモジュール(構成単位)が仮定される。読む、聞く、書く、話す、言葉を繰り返す、など日常的な言語行為は「言語運用」に分類されるが、これをコントロールするのが「言語知識(または言語能力)」であり、この言語知識は、「心的辞書」と「計算システム(言語の演算)」からなるとされる。

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