用語名

アイデンティティ(identity)

あいでんてぃてぃ

用語詳細

アイデンティティは、多義的、複合的な意識であり、いろいろな使われ方をする。心理学によると、思春期から青年期にかけての重要な課題である自我同一性を指し「アイデンティティを確立する」などという。「自分は何者であるか」「自分とはこういうものだ」と
いう主観的な言語意識に焦点をあてた場合、例えば帰国子女が言語形成期にアイデンティティを喪失したり、外国人学習者が異文化の中でアイデンティティをいかに保つかなどの問題がある。さらに言語社会(公用語、国家語、民族語など)のレベルでは、その言語主体の言語選択、言語志向が民族や国家をめぐる自己同定や一体意識との形成に影響する。
複数の文化圏に生まれ育った人や、自分の人種、民族が元来もっている文化とは異なる文化圏で育った人などは、成長する過程、または成長した後で、自分のアイデンティティがわからなくなるという精神的に不安定な状態に陥ることがある。これをアイデンティティ・クライシスという。

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