用語名

ダイグロシア(diglossia)

だいぐろしあ

用語詳細

ダイグロシアはFerguson(1959)の使い始めた用語。同一話者の二言語変種(variety)社会的な使い分けをいう。例えば、アラビア語圏ではコーランに書かれている古典的なアラビア語と、家庭で用いる俗語とは完全に使い分けられている。前者を高位言語(High 変種)、後者を低位言語(Low 変種)という。また、ハイチでは、公式な場でフランス語を、日常会話や商取引ではハイチ・クレオールを用い、使い分けをしている。
例えば,日本でも地域方言が根強く残っている地方がある。一方で,ラジオ・テレビの普及によって,現代東京語はどこでも通用する。つまり,相当数の人が地域方言と現代東京語のバイリンガルである。場面と相手によってこれを使い分けているので,ダイグロシアの状態だと言えるだろう。
行政などフォーマルな場面では,H変種が使われ,親しい友人とか家族ではL変種が用いられる。

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