用語名

妥当性

だとうせい

用語詳細

評価のために行われるテストの結果が信頼できるかどうかは、テストの妥当性と信頼性で示される。妥当性とは、測定しようとしている学習項目を正確に測れているかどうかということである。例えば、テストの範囲を逸脱していたり、偏って出題されていたり、聴解の問題にもかかわらず、漢字が難しくて問題が読めなかったりすれば、妥当性を欠いた問題といわざるを得ない。
妥当性については、いろいろな点で検討されなければならないが、例えば、評価目標への妥当性があげられる。これはテストの目標が教育目標から見て適切かどうかということである。テストの目標と教育目標との間にズレがあるにもかかわらず、測定された目標の評価によって教育目標の評価がなされたとしたら、その評価は信頼できないであろう。また、他のテストとの相関が高いかどうかも検討されなければならない。他のテストとは、標準学力テストなどのような信頼のおけるテストのことであるが、こうした他のテストの成績とどの程度相関関係が保たれているかということで、相関が高ければ、妥当性も高いと考えられる。範囲内から偏りなく出題されているか、難易度はどうかなどの内容的妥当性や、さらには学習者がまじめに取り組んでくれるようきれいな仕上がりのテストにするなどの表面的妥当性についても配慮が必要である。

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