用語名

アイヌ(Ainu/Aynu)

あいぬ

用語詳細

アイヌの定義に関しては様々な捉え方があるが、一般的には、主として北海道に居住する日本の先住少数民族とされる。かつては本州の北端部から樺太(サハリン)、千島列島にかけた広大な地域に居住していた。アイヌ民族の起源や初期の歴史についてはいまだ不明な点が多い。「アイヌ」はアイヌ語で「人間」「男」の意である。現在の正確な人口は定かでないが、1986 年の調査では、北海道在住者は7168 世帯、2 万4381 人である。古代〜中世から和人の侵入・迫害に苦しみ、近代以降は明治政府の北海道開拓により民族崩壊の危機に直面してきた。84 年に北海道ウタリ協会が、北海道旧土人保護法の即時撤廃と、民族の権利が保障されることを求めたアイヌ新法を採択、94 年にはアイヌ民族の最初の国会議員として萱野茂が参議院に登院し、97 年に「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律」、略称「アイヌ文化振興法」が制定され、今日に至っている。

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