用語名
動詞の分類
どうしのぶんるい
用語詳細
動詞は、どの観点から見るかによっていろいろな分類の仕方がある。
① 五段動詞・一段動詞・する・来る→「活用」の観点から
② 動作動詞・状態動詞→「テンス」の観点から
動作動詞(降る・住む)は過去形が過去を表し、現在形が未来を表す。
状態動詞(ある・いる)は過去形が過去を表し、現在形が現在を表す。
③ 状態動詞・継続動詞・瞬間動詞・形状動詞→「アスペクト」の観点から
状態動詞(ある・いる)は「ている」形にならない。
継続動詞(走る・見る)は「ている」形で動作の継続性を表す。
瞬間動詞(壊れる・結婚する)は「ている」形で結果の状態を表す。
形状動詞(似る・優れる)は常に「ている」形が用いられ、単なる状態を表す。
④ 本動詞・補助動詞→「自立性の度合い」の観点から
本動詞(来る・行く)は本来の意味を表す。
補助動詞(てくる・ていく)は本来の意味が薄れて別の文法的意味を表す。
⑤ 意志動詞・無意志動詞→「命令形・意志形が本来の意味を表すか」の観点から
意志動詞(行く・食べる)は命令形・意志形が本来の意味を表す。
無意志動詞(降る)は命令形が願望を、意志形が推量を表す。
⑥ 能動詞・所動詞→「受け身文になれるか」の観点から
能動詞(読む・泣く・いる)は受け身文になれる。
所動詞(ある・見える・話せる)は受け身文になれない。
⑦ 自動詞・他動詞→「直接目的語をとるか」の観点から
自動詞(座る・歩く)は直接目的語をとらない。
他動詞(殴る・噛みつく)は直接目的語(ヲ格・ニ格)をとる。
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